保育実習で行う自己紹介のポイント

挨拶

初めて保育の現場に入り「先生」という立場で子どもと接する保育実習。限られた日数の中で子どもに名前を覚えてもらうためにも、初日の挨拶や自己紹介はとても大切です。今回は子どもに伝わりやすい自己紹介について、園児の年齢別のポイントや注意点を紹介していきます。後半には実際に自己紹介で使える製作物も紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。

実習生の自己紹介のねらい​とは?

そもそも実習生が自己紹介をする理由、必要性はどういったところにあるでしょう?前述のように実習期間内で子どもとじっくり関わるためにも、名前を覚えてもらいやすい手段を使う、つまり少しインパクトのある自己紹介をするというねらいもあります。これは実習生サイドのねらいですね。
 もう一つは子どもにとってのねらいです。自分が生活をしている場に新たな先生がやってきたわけですから、不安に思う子もいるでしょう。初日に実習生の名前や様子がわかることで安心して過ごす材料になりうるわけです。

自己紹介で配慮したいポイント​

ここからは具体的にどういった配慮が必要かを紹介します。初めて子どもの前に立って話す自己紹介はとても緊張するため、注意すべきことをわかっていても意外とできていない実習生が多いです。改めて確認し、事前に練習して行けるといいですね。

笑顔と真っ直ぐな姿勢

子どもは笑顔が大好きです。緊張でこわばってしまう場合も考えられるので、笑顔120%くらいの気持ちでいてもいいかもしれません。そして笑顔と一緒に忘れないでおきたいのが「姿勢」です。人前に立って話す際に片足に重心がかかっていたり、猫背になっていたりする方がいます。実際にはとても態度が良く明るい人であっても、第一印象で間違った印象を与えてしまう場合がありますので、実習が始まる前に鏡の前でリハーサルしてみましょう。

子どもに伝わる言葉や話し方

大人ではなく子どもに向けての挨拶ですので、わかりやすく噛み砕いた言葉で、ゆっくり話すのがいいでしょう。「ゆっくり」は特にポイントで、緊張していると自分が思っている以上に早口になってしまいます。年齢の低い子であれば一つひとつの言葉を頭の中で理解しながら聞いているので、少し遅いかな?くらいで話すとちょうどいいですよ。
また、意外と多いのが「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します!」と元気よく話しはじめる実習生です。これは保育士がわかっていればいい情報なので、子どもの前では「先生になるために勉強しに来ました」くらいで済ませたいところです。乳児クラスであればこれも必要ないくらいです。

自己紹介の方法を決める前に

自己紹介のグッズも用意して準備万端という方も、ぜひ自己紹介の前後をイメージしてみてください。自己紹介が始まるまでグッズはどこ置いておきますか?終わった後はどうしますか?どのクラスで自己紹介をするのでしょう?それとも園全体で集まった状態で?など不安な要素が出てくると思います。
特にグッズを用意する場合は、受け入れる園側としても当日急に対応するのは難しいです。可能であればオリエンテーションの段階で「こんな自己紹介を考えていますが、物を置かせていただくことはできますか?」と聞いておくといいでしょう。その際に、園によっては「うちでは派手な演出を控えてほしい」「全体では紹介しないからクラスに合わせてほしい」などの情報が得られるかもしれません。事前に確認することが出来なかった場合や、当日急に変更があった場合にそなえて、「言葉だけの自己紹介」「グッズを使った自己紹介」のどちらも用意しておくとさらに安心です。

子どもの興味を惹く自己紹介とは?

では実際に子どもが名前を覚えてくれるような自己紹介とはどんなものでしょう?ポイントは「わかりやすく」「長過ぎず」「派手すぎず」です。順に説明をしていきます。

わかりやすく

前述の項目でも記したとおり、子どもにとって身近で馴染みのある言葉を選択したり、ゆっくり話すことを意識しましょう。

長過ぎず

特に年齢の低い子どもは集中できる時間も限られています。長すぎると飽きてしまい、かえって興味を失ってしまう可能性があります。さらには普段の保育を削って自己紹介の時間にあててもらっていることも考え、必要な情報に絞って自己紹介を決めるといいでしょう。

派手すぎず

印象に残ることをしようとするあまり、大掛かりな装置や派手な演出で自己紹介をするのはできれば避けたいところです。あくまで実習生として、子どもが主体の生活の場に参加させてもらう側ですので、子どもが興奮してその後の保育に影響が出てしまう…などということがないようにしましょう。

子どもの年齢に合わせた自己紹介の内容や方法​

子どもの年齢によっても配慮すべき点が変わってきます。乳児クラス、幼児クラス、そして園全体の集会で自己紹介する場合について、それぞれのポイントを紹介します。

乳児クラス(0歳児・1歳児・2歳児)

まだまだ人見知りの真っ只中という子も多い学年ですので、名前を覚えてもらうというよりは「子どもに安心してもらう、受け入れてもらう」といったスタンスで自己紹介をするといいでしょう。言葉がメインの自己紹介よりは、簡単な手遊びをしたり、パペットなどを使った挨拶程度で充分です。特に0歳児クラスでは子どもに向けての自己紹介がない場合もあります。

手遊びの例)「おはようございます!私の名前は田中あかりです。今日から一緒に遊ぼうね。とんとんとんとんアンパンマン…知ってるかな?一緒にやってみよう!(手遊びをする)一緒にやってくれてありがとう、あかり先生のお話はこれで終わりです」

幼児クラス(3歳児・4歳児・5歳児)

ある程度保育士の話を聞くことができるようになっている学年なので、言葉だけの自己紹介でも通用します。そこに視覚情報があるとさらに覚えてもらいやすくなるでしょう。3歳児であれば、好きな果物、スポーツなどを絵にしたり、4〜5歳児であれば「あいうえお作文」や「クイズ」などが自己紹介の定番のひとつになっています。ただし、盛り上げ過ぎて収集がつかなくなる場合もありますので、演出はほどほどにした方がいいでしょう。

全学年の前での自己紹介

全クラスが集まった状態で自己紹介をする場合もあります。この場合は簡単な手遊びを取り入れてから絵をまじえて自己紹介をするなど、各学年への配慮が必要になります。ですが実際はそこまで難しく考えず、基本の笑顔や姿勢を忘れずにいれば大丈夫ですよ。園側も、実習生が完璧でないことはわかっています。胸を借りるつもりで失敗を恐れずにやってみてくださいね。

自己紹介に使えるグッズ

実際に自己紹介で使えるグッズをいくつか紹介します。筆者が見てきた多くの実習生が何かしらのグッズを用意して自己紹介をしていました。必ずしもグッズが必要なわけではありませんが、やはりグッズがあったほうが安心だという方も多いのではないでしょうか。この記事では簡単に紹介していますが、具体的な作り方や活用方法を知りたい方はこちらの記事も合わせて参考にしてください。

スケッチブック絵本

定番でとても作りやすいのが、このスケッチブック絵本です。あいうえお作文から好きなものの紹介、クイズの答えまで幅広く活用することができます。
各ページにめくるためのインデックスを作っておくと扱いやすくなりますよ。

ペープサート

スケッチブック絵本と同様の使い方ができるだけでなく、動かしたり複数の絵を同時に見せたりと使い勝手のいいグッズです。
かための画用紙でしっかりと作らないとすぐに折れてしまうので気をつけてください。

パタパタ

一度持ち手を動かせば、自動的に連動してめくれていくという面白い仕組みのグッズです。作るのに多少時間がかかりますが、まるで手品のような動きに拍手が起こること間違いなしです。

手づくり名札

自己紹介とは別に、手づくりの名札を作ってエプロンにつけている実習生もとても多いです。これをうまく利用して自己紹介に応用している実習生もいますよ。

自己紹介は自分に合った方法で!

今回は保育実習で行う自己紹介のポイントについて紹介しました。実習園の状況や自分の名前によってもやりやすい方法が変わってきますので、オリエンテーションでしっかり確認してから自己紹介の仕方を決めましょう。実習最初の自己紹介、自分らしい素敵なものにしてくださいね。

投稿者プロフィール

ホイシル編集部
ホイシル編集部
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