【図でわかる!!】保育実習後のお礼状の書き方

書き方

保育実習後はお世話になった事への感謝の気持ちを込めて、園へ「お礼状」というお手紙を出すのが一般的なマナーです。しかし、普段手紙を書く機会が少なく、手紙のマナーがわからないという方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、保育実習後のお礼状の書き方について、基本的なマナーから具体的な例文までまとめてご紹介します。

「お礼状」とは?

お礼状とは、お祝いを頂いた時のお礼やお世話になった相手へ感謝の気持ちを綴る手紙の事です。単にありがとうを伝えるだけでなく、こちらの近況や、相手の健康を気遣う一文なども添えるのが一般的で、大枠の構成が決まっています。

保育実習後のお礼状は必ず書かないといけないの?

お礼状を送るのが一般的なマナーだとした上で、今時手書きのお礼状は必要なの?メールや電話で良いのでは?という疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし特別な理由がない限りお礼状は手書きのものを送るようにしましょう。保育園側は手紙でもらう事で、保育者間での共有がしやすくなります。メールの場合は各自が共有パソコンを見にいかなければならなかったり、印刷する必要があるため、感謝の気持ちを伝えるはずがかえって手間をかけさせてしまう場合もあります。また、マナーが守られた丁寧な手紙は印象に残りやすく実習の評価に繋がる可能性もあります。お礼状を書く事で手紙のマナーを学べる機会にもなり、社会人としても役に立つ経験となりますよ。

まずは手紙の基本を学ぼう!

ここからは実際にお礼状の書き方について紹介していきます。

お礼状に限らず、一般的に手紙は「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つに分けられます。また、縦書きで書くのが一般的です。この構成を意識して書くことでより丁寧な手紙になりますので基本をしっかり押さえておきましょう。

前文

前文には更に「頭語」「時候の挨拶+相手への気遣い」という区分があります。「頭語」は始めの挨拶となる言葉です。一般的には「拝啓」が多く使われます。「時候の挨拶+相手への気遣い」では、季節に合う挨拶に続けて、相手方の安否を伺う一言を添えます。

主文

「この度は」等の「起こし言葉」で始めて、感謝の言葉や実習で学んだ事などを綴ります。このお礼状で伝えたい主となる文節となります。

末文

末文は「結びの挨拶」「結語」「後付け」の3つからなります。

「結びの挨拶」

相手方への気遣いを添えた締めくくりの挨拶です。

「結語」

頭語と対になるよう決まった言葉があります。「拝啓」の場合は「敬具」です。

「後付け」

「手紙を投函する日付」「差出人の所属と名前」「宛先の所属と名前」を記します。縦書きの場合は数字も漢数字で書くので注意してくださいね。また、宛名には「様」などの敬称も忘れずに記入します。

手紙の中身にもマナーがある!

手紙の構成を守った上で、便箋への書き方にもマナーがあります。一つひとつ意識しながら書くのは大変ですが、ビジネスマナーを学ぶ事にも繋がりますのでマナーを守って書いてみましょう。

「相手の名前」を下に書かない、「私」は上に書かない

「園長先生」など相手を表す言葉や名前が行の一番下になる事はさけましょう。最後になりそうと思ったら、行の下側が空白になっても構いませんので改行しましょう。また、「私」が行の頭に来ることも避けたいので前後の文字数を工夫したり、少し文字を詰めて書くなどして調節します。

2枚目を「後付け」だけにしない

1枚目の終わりで「敬具」が来てしまい、2枚目が後付けだけになる事は失礼だとされています。2枚目にも本文が続くようにしましょう。

手書きで丁寧に書く

ビジネス的な文書であればパソコンで作成する事も可能ですが、今回は「感謝の気持ち」を伝える手紙ですので手書きが良いでしょう。字が下手でも丁寧に書く事を意識する事で、感謝の気持ちが相手に伝わりやすくなりますよ。また、修正テープの使用も避け、書き間違いがあった場合などは新しい便箋に書きましょう。

保育実習のお礼状を書くときのポイント​

手紙の基本的なマナーを学んだところで、次に「保育実習のお礼状」に絞ってポイントをお伝えします。

エピソードは具体的に書こう

前文、末文などはある程度決まり文句があるので書きやすいかと思いますが、主文については自分の言葉で綴らなければなりません。お手本がなく難しい部分ではありますが、まず実習した中で印象に残った場面を具体的に書き出し、その場面についてどう感じたか、どの部分が学びになったのかなどを続けると読みやすくなります。また、多くの実習生を受け入れている園では、エピソードが具体的である事で実習生を思い出してもらえる場合があります。

子どもたちへのお礼状

特に実習するクラスが固定されていた場合などは、担当の先生に加えてクラスの子ども達にお礼状を出しても良いでしょう。先生によってはクラス内に飾ってくれたり、読み上げたりしてくれますので、子ども達が読みやすいよう平仮名で書くと良いですね。その際、特定の園児の名前を出すのは避けましょう。

お礼状の例文​

​では実際に、「前文」「主文」「末文」の流れに従って書かれた例文を紹介します。

一番お世話になった先生に向けた例文

「前文」

拝啓 心地よい秋風が吹くこの頃、⚪︎⚪︎先生におかれましてはお変わりなくお過ごしの事と存じます。この度は⚪︎日間に渡り、お忙しい中実習を担当いただきまして、本当にありがとうございました。

「主文」

実習中、子ども達にうまく声かけできず困っていた私に、⚪︎⚪︎先生がアドバイスしてくださった「時には声量を落とす事」という言葉が大変印象に残っております。なんとか伝えようと大きな声を出してしまっていた私でしたが、ささやき声にする事で子ども達が興味を持ち、話を聞いてくれたあの瞬間が忘れられません。⚪︎⚪︎先生のように、たくさんの引き出しを持った保育者になれるよう、引き続き勉学に励みたいと思います。

「末文」

取り急ぎお礼を申し上げたくお手紙を差し上げました。これから寒くなる時期となりますのでどうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。 敬具

「後付け」

(少し下げて)令和⚪︎年⚪︎月⚪︎日(できれば実習後3日以内)

(一番下に)⚪︎⚪︎大学⚪︎⚪︎学部 保育 太郎(フルネーム)

(一番上に)こども保育園 ⚪︎⚪︎様

複数の先生に向けた例文

「前文」

拝啓 心地よい秋風が吹くこの頃、⚪︎⚪︎保育園の皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしの事と存じます。

この度は⚪︎日間に渡り、お忙しい中実習の機会を頂きまして、本当にありがとうございました。

「主文」

短い期間ではありましたが、実際に子ども達と関わる中で、一人ひとりに適した関わり方や配慮の方法がある事などを知る事ができました。

特に運動会に向けた取り組みの中で、消極的だった子に対して声かけひとつで意欲を引き出し、その子が自分から友達を応援していたのが印象的で、学校では学ぶ事のできない保育のあり方を感じた瞬間でした。

まだまだ未熟ではありますが、今回の貴重な体験を糧に今後益々精進していきたいと思います。

「末文」

取り急ぎお礼を申し上げたくお手紙を差し上げました。これから寒くなる時期となりますのでどうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。敬具

「後付け」

(少し下げて)令和⚪︎年⚪︎月⚪︎日(できれば実習後3日以内)

(一番下に)⚪︎⚪︎大学⚪︎⚪︎学部 ⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎(フルネーム)

(一番上に)⚪︎︎⚪︎保育園 園長⚪︎⚪︎様 

            職員の皆様

クラスの子どもたちに向けた例文

子どもに向けた手紙の場合は、手紙のマナーを確実に守る必要はありませんが、ここではマナーに則って書いた例文を紹介します。

ポイントは自分の事を「せんせい」と書かない事です。実習中は呼ばれていたかもしれませんが、あくまで実習生という意識で書いてみてくださいね。

「前文」

 ⚪︎⚪︎ぐみのみなさんへ
さむくなってきましたが、みなさんげんきですごしていますか?
わたしはがっこうにもどり、せんせいになるためのべんきょうをがんばっています。

「主文」

⚪︎⚪︎ぐみのみなさんといっしょにあそんだまいにちは、とてもたのしかったです。おにごっこやおえかき、⚪︎⚪︎あそびもしましたね。そしてうんどうかいのれんしゅうも、いっしょうけんめいでとてもかっこよかったです。うんどうかいのひは、わたしもおうえんにいきますよ!⚪︎⚪︎ぐみのみなさんのかつやくをたのしみにしています。

「末文」

てあらいうがいをしっかりして、かぜなどひかずげんきにすごしてくださいね。またあえるひをたのしみにしています。

⚪︎がつ⚪︎にち ⚪︎⚪︎ ⚪︎︎⚪︎(フルネーム)

便箋や封筒の選び方​について

お礼状を送る際の便箋や封筒について、ここでは簡単に紹介します。こちらの記事に具体的な内容が記載されていますので参考にしてください。

封筒の種類

白無地で縦型の封筒を使用します。便箋を三つ折りにして挿入できるサイズを選びましょう。

便箋の種類

一般的に無罫と呼ばれる、枠線のない真っ白な用紙を使用します。

手紙を書き終えたら

最後まで書き終えたら、封をする前に便箋、封筒どちらも必ず読み直し「誤字脱字」がないか確認します。投函前には切手を忘れずに貼ってください。また、鞄に入れて汚れたりするのを防ぐためにファイルやチャック付き袋に入れて持ち運ぶと安心でしょう。

まとめ

 普段手書きで手紙を書く機会はなかなかないと思います。下書きを何度もして、本書きのつもりがまた間違えて…とただでさえ実習で疲れている中で大変かもしれません。ですが実習を受け入れてくれた先輩保育者の皆さんも、普段の業務に加えて実習生の日誌や指導案を見てくれています。その労力に対して実習生ができるお礼が「お礼状」です。気持ちを込めて、丁寧に書きましょう。

投稿者プロフィール

ホイシル編集部
ホイシル編集部
保育園のインターンシップや実習を支援するサイト「HOiCiL」です。HOiCiLは保育士を目指す学生(高校生、大学生、短大生、専門学生)や復職を考える方のための情報サイトです。
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