保育士ってどんな仕事? 目指そう保育士

なりたい職業ランキング上位の『保育士』ってどんな仕事?

現役保育士が保育士になろうと思ったきっかけを聞いてみると、「小さいときに保育園(幼稚園)の先生に憧れていたから」という声を多く聞きます。
また、保育士は中高生の「なりたい職業ランキングトップ10」に必ず入るほど、昔も今も人気の職業です。
子どもが好き、人と関わることが好きという人には、子どものお世話をしながら自分も一緒に成長できる、保育士の仕事が向いているかもしれませんね。
そこで今回は、保育士の仕事と資格の取得についてご紹介していきます。

「保育士」ってどんな職業?

保育士とは、具体的にどういったことをする職業なのでしょうか。
保育士資格の特徴は大きく分けて2つあります。

1つ目に、子どもに関して専門的な知識および技術を持っていること
2つ目に、国家資格であることです。

では具体的に保育士の職業について見ていきましょう。

子どもに関する専門家

保育士_子ども_遊び

保育士は子どもと一緒に遊んでいるだけの職業ではありません。子どもの成長をより良くするために計画を立てたり、保護者の悩み事を解決したりと子どもに関するプロフェッショナルとして働く専門的な職業です。

子どもの成長を育む

保育士の一番の仕事は、心身ともに健康な子どもの成長を育むことです。
保育所保育指針では、「保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、専門的知識、技術及び判断をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものである」と定義づけられています。
保育士は、子どもと一緒に遊ぶだけではなく、食事の仕方や着脱、排せつ、睡眠といった生活習慣から、友達との人間関係の築き方、集団生活での社会性などが身につくようなサポートも行っています。

子育てに悩む保護者へアドバイスする

誰もが最初は子育ての初心者です。そのため、子育てに悩む保護者も少なくありません。
保育園や公共機関では保護者の子育て相談を保育士が行っているケースもあります。
例えば、執筆者が以前相談を受けたエピソードを紹介します。

エピソード1【野菜を食べてくれません】
2歳の子どもの母親から「うちの子どもが、野菜を全然食べてくれなくて困っています。どうしたらいいですか?」という相談を受けました。
連絡帳に家庭での毎日の食事メニューが記入されているので見ると、かつ丼やお好み焼き、カレーライスといった主食が中心のメニューがほとんどでした。
そのため、保育園ではスープを好んで飲んでいることを伝え、野菜を細かくしてスープにしたり、煮物などの和食を作ることをアドバイスし、実践してもらいました。

エピソード2【お箸はいつから?】
1歳の子どもの母親から「最近、私たち両親が使っている箸に興味があるようで、触ってきます。この子にも箸を使わせた方がいいのでしょうか?」という相談を受けました。
年齢的な段階やスプーンを正しく持つことができていないという子どもの食事の様子から見ても、箸を使うにはまだ早い段階でした。
そこで、箸を持つ目安の年齢と、子どもの今の食事の様子を説明し、まずは正しくスプーンを使えるよう一緒に練習していきましょうと伝えました。

保育士は、こうした保護者の悩みを聞き、子ども一人ひとりの発達や性格に応じたアドバイスも行っています。

保育士資格は国家資格

保育士は、国家資格である「保育士資格」を有している人のことを言います。
保育士資格を取得するには2つのパターンがあります。

1つ目に厚生労働大臣が指定する保育士を育成する学校を卒業する方法
2つ目に保育士試験を受講し、合格する方法

取得方法の詳細については、下部の「保育士資格の取得方法」をご参照ください。
この保育士資格は、一度取得すると更新が不要で無期限に保有することができます。
そのため、結婚や出産などで離職しても、復職することができます。
また、国家資格のため県外へ転勤したとしても、全国どこででも再就職が可能です。
保育士資格は保育園での就業でしか役に経たないのでは?と思う方も多いかもしれませんが、保育園以外の場所でも活躍することができます。いくつか代表的な所をご紹介いたします。

  • 企業内の託児所:企業に勤める社員の子どもを預かる施設
  • 乳児院:理由あって親がいない、会えない子どもを24時間預かる施設
  • ベビーシッター:保育が必要な子どもの自宅へ訪問し、数時間預かり世話をする人
  • 保育ママ:0~2歳までの子どもを自分の自宅で預かり世話をする人(3人まで預かることが可能)

他にも、保育士は子どもに関する専門的な知識があるため、子ども向けのおもちゃを販売している会社では保育士の有資格者を優遇しているなど様々な分野で活躍しています。

保育士資格の取得方法

保育士_資格取得

保育士はどのような職業かを理解できましたでしょうか?
ここからは実際に保育士資格を取得する方法をお伝えします。
保育士資格の取得方法には、「養成校を卒業する方法」と「国家試験で取得する方法」があります。ひとつずつ、見ていきましょう。

保育士の養成校で取得する方法

厚生労働省が定めた保育士養成施設である専門学校や短大・大学へ進学し、単位や実習を終えると、卒業と同時に保育士資格を取得できます。

また、多くの養成校の場合、保育士資格と同時に「幼稚園教諭の免許」も取得できます。コースによって取得できる資格が異なるので、興味のあるコースを選びましょう。
専門学校や短大で取得する場合と、4年制大学で取得する場合では、それぞれ特徴があります。養成校選びで迷っている人は下記を参考にしてみてください。

専門学校・短大のケース

専門学校や短大の場合、短い期間で資格取得や専門的な知識を学べるのが特徴です。
そのため、「早めに就職したい」「実践的な技術を取得したい」という方におすすめします。

一方、短い期間で全ての授業や実習を行うため、ほぼ一日中授業があり4年制大学に比べて忙しい学生生活になります。

4年制大学のケース

4年制大学は、専門学校や短大に比べて時間にゆとりがあるため、保育分野以外の授業などを受けることができ、知見を広げることができます。
また、保育分野に関しても乳幼児の心理や教育をより深く学んだり研究することができます。

 一方、専門学校や短大に比べて科目選択も生活も自由度が高いため、自己管理が大切になります。

国家試験で取得する方法

結論から言うと、保育士の養成校以外の短大・大学からでも保育士資格を取得することは可能です。また、通信教育で取得することもできます。

養成校以外の学校や通信教育などから保育士になる場合は、受験資格を満たした上で、「国家試験」に合格することが条件になります。受験資格は学歴や状況に応じて異なるので、『一般社団法人 全国保育士養成協議会』のホームページなどで確認しましょう。

国家試験は年に2回開催されており、筆記試験と実技試験があります。
筆記試験はマーク式で回答、実技試験はピアノ演奏や絵本の読み聞かせなどを行います。
国家試験での合格率は2割ほどです。
独学が苦手な方は、専門学校や短大を検討するのがいいでしょう。

参照:一般社団法人 全国保育士養成協議会(http://hoyokyo.or.jp/

保育士がやりがいを感じるとき

保育士の職業や資格の取り方を紹介してきました。ここからは実際に保育士がどのようなことをやりがいに感じて働いているか少しご紹介いたします。

子どもの成長を見られたとき

保育園に通う子どもは、0歳や1歳のころから入園し、保育園にいる時間も長い場合が多いです。そのため、保護者より子どもと過ごす時間が多くなります。
一緒に過ごす時間が長い保育士にとって、子どもの成長した姿は、保護者と同じくらい感動します。

【成長を感じるエピソード】
・気弱だった子が、運動会でリレーのアンカーとして一生懸命走っていて、たくましさを感じた
・泣き虫だった子が、小さい子のお世話をしてあげていて、頼もしさを感じた
・恥ずかしがりやの子が卒園式で、自分のセリフを堂々と話していて成長を感じた

子どもの笑顔を見たとき

保育園に入園したばかりの子どもは不安から、泣いてしまうことも多いです。しかし、徐々に慣れてくると泣く時間も減り、笑顔になることが増えていきます。
神経質な子は、環境に慣れるまで時間がかかりますが、こうした子どもが笑顔でクラスに入ってこられるようになったときは、「保育士をしていてよかったな」と感じます。
また、保育士をしていると、うまくいかずに落ち込むこともあります。
先輩保育士との価値観の違いや、子どもが転んだ際にケガをしてしまったなど理由はさまざまですが、落ち込んでいるときに子どもがニコッと笑いかけてくれたり、ギュッと抱きついてくれると、救われた気持ちになるのです。
子どもの行動にウソや計算はなく、ストレートに表してくれるからこそ「もう少し、がんばってみようかな」と思い直すことができます。

保護者から感謝の気持ちを伝えられたとき

保護者の方から「ありがとうございました」や「この子、先生のことが大好きなんです」「先生に持ち上がりで担任してほしかった」と言ってもらえたときも、やりがいを感じます。
子どもは、その日によって、よくグズったり、怒ったり……。
毎日同じ繰り返しではなく、毎日が違うので仕事が終わるとヘトヘトになることもあります。
試行錯誤しながら1年間担任をし、最後に保護者から感謝の言葉をもらえると、これまでの日々が思い返され、保育士の仕事に誇りを持てます。

行事・イベントが成功したとき

保育園では行事がとても多く、運動会や夏祭り、おゆうぎ会(生活発表会)などは、何か月も前から準備をしています。そのため、本番を迎えて成功したときの達成感は大きいです。
例えば生活発表会では、おゆうぎ(踊り)の曲決めや劇の衣装の他に、劇で使う大道具「セット」の制作や、小物作りもします。また、本番当日まで子どもと一緒に練習を何度も行います。

迎えた本番で、がんばって作った衣装を着た子どもが精一杯踊ってくれたり、劇を演じて成功できると、「がんばって準備してきてよかった」と、目頭が熱くなることも多いです。

保育士って魅力的な仕事!!

保育士がどのような職業なのかイメージできましたでしょうか。
保育士は子どもとただ遊んでいるだけでなく、子どもの成長を考えたり、保護者の相談にのったりと様々な仕事をしています。もっと保育園の1日を知りたい人は『目指そう保育士】保育園での1日の流れ』で詳細に解説していますのでご参考ください。
また、保育士として学んだ知識は、いずれ自分の子育てにも大いに役立ちます。
子どもが好きな人、保育士の仕事に興味がある人は、ぜひ保育士資格を取得し、保育士として働きませんか?子どもの成長とともに自分の成長も感じられる素晴らしい職業ですよ。

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