【職場体験で使える!!】保育士が教える子どもと遊ぶときのポイント

目指そう保育士

「子どもは、ただ遊んでいるだけ」だと思っていませんか?
実は子どもにとって遊びとは、『勉強』そのものです。
考える力や想像力を養うだけでなく、生活習慣や人との付き合い方なども遊びを通して吸収し、学んでいきます。

子どもの頃にどれだけ遊んだかが、その後の成長に大きく関わっていくため、子どもにとっての遊びはとても重要なものなのです。

では、子どもと一緒に遊ぶ際には、どのような点を重視しどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
この記事では、現役保育士が職場体験などで使える子どもと遊ぶときのポイントを紹介していきます。

子どもにとっての遊びとは何か

子どもにとって遊びとは、心身ともに成長していくために必要不可欠なものです。
「身体的な面」と「精神的な面」2つの観点から、遊びの役割を見ていきましょう。

身体的な成長

子どもは、遊びを通して身体の使い方や動きを理解していきます。
例えば、下記のような何気ない遊びも身体の成長に大きく影響しているのです。

・散歩やかけっこをする
・縄跳びやケンケンパなどでジャンプしたり、かがんだりする
・積み木を掴んで並べる

例えば、立って歩き始めたばかりの子どもの場合、よちよち歩きでバランスが悪くて転んだりします。
しかし、散歩やかけっこをすることで歩くのに慣れて、足の筋肉やバランス感覚が身に付き転びにくくなっていきます。また、体力もつくため遠くまで散歩に出かけられるようにもなります。

おもちゃを掴んだり、並べたりする行動も手や指先を動かす感覚を身につけ、脳の成長にもつながります。最初は指先の扱い方に慣れていないため、小さいものを掴んだりつまんだりすることができません。しかし、積み木やおもちゃで遊ぶうちに指先が器用になり、細かいものでも上手に掴めるようになっていきます。

このように、遊びを通して自然に学び、少しずつ上達しながら体を自由に動かせるようになっていきます。

精神的な成長

遊びは、身体的な成長だけでなく精神的な成長も促します。

例えば、子ども同士で車のおもちゃで遊んでいる場合、おもちゃの貸し借りが必要な場面が発生します。
精神的に幼いうちは無理やり相手からとるなどしてケンカに発展することが多いです。
しかし、遊びをする中で「かして」という言葉を言うとおもちゃを借りられることに気付きます。その気づきこそが精神的な成長に繋がります。

また、子ども同士のケンカも発達には欠かせません。
友達を叩いてしまい相手が泣いてしまったなどの経験から、叩かれたら痛いことや暴力はよくないことなどを理解してきます。
このように、遊びを通して友達と関わりながら、コミュニケーションの仕方や相手の気持ちを理解していきます。

遊びを成長に繋がりやすくするには

子どもは遊びを通して成長していくということはおわかりいただけたと思いますが、どのように遊べばより成長に繋げることができるのでしょうか?
保育園で働いている保育士は、子どもが主体となって遊べるように配慮し、子どもの成長をサポートする声がけや環境の用意をしています。
今回は保育士が日々行っている子どもとの遊び方をご紹介いたします。

子ども主体の遊び方

子どもは遊びの中でも自分の気持ちをストレートに表現します。
興味のあるおもちゃには自ら手を伸ばして遊ぼうとし、興味のないものに対しては無反応でだったり、おもちゃから顔をそらして意思表示をすることが多いです。

保育士は子どもの表情や行動をよく観察して、今何に興味を持っているのかを把握しています。
子どもが興味を持っている遊びを把握することで、今している遊びを発展させたり、興味が持てる遊びを提供できるようになります。
この遊びの発展も成長に繋がるのです。

保育士は、遊びを発展させる上で大切なこととして、『大人主導にならない』ように気を付けています。

たとえば、子どもが折り紙をして遊んでいるとします。
そこに大人が「こうやったら上手くできるよ」と折り紙を取り上げて完成させてしまうと子どもの気付きや成長には繋がりません。
この場合は、別の折り紙を用意して「一緒に作ろうね」とお手本を見せながらゆっくり教えてあげると遊びが発展していきます。
また、この子は折り紙が好きなんだと理解をすることで、「次は何作るの?」「この本に折り方が載っているよ」といった声かけができ、遊びを広げることができます。

子どもとの遊ぶときのポイント

では、子どもと遊ぶときに気を付けたい具体的なポイントをご紹介いたします。
これは、実際に保育士が子どもと遊ぶときに実践している内容です。ぜひ参考にしてみてください。

子どもの目線に合わせる

子どもに話しかける際には、子どもの目線に合わせてしゃがんで話をしています。
保育士が立ったまま話すと、見下した目線になるので、怖いと感じる子もいます。
そのため、かがんで子どもと同じ目線になることで、子どもに親近感や安心感を与えています。また、子どもの目線になることで子どもが見えている景色も理解できるようになります。
例えば下記のエピソードのように、普段大人が気付きづらいものでも子ども目線になることで新しい発見があります。
この発見を子どもと共有することでさらなる遊びの発展にも繋がります。

エピソード:【お砂キラキラ】

園庭で遊んでいるときのこと。
「見て、お砂キラキラ~」とうれしそうなAちゃん。
けれど、周りを見渡しても砂場の砂しか見えません。
不思議に思い、かがんで子どもの目線になってみると、砂場の砂の中に1つ、透明のキラキラした石が混ざっているのを発見。
「本当だ!きれいだね」と言うと、Aちゃんも、うれしそうでした。
「子どもの目線にならないと気がつかなかったな」と改めて感じました。

子どもに向き合う

次に大切にしていることは子どもの話をしっかり聞くことです。

子どもは、大人の反応をとても見ており「この人は話を聞いてくれる人か」「聞いてくれない人か」を感じ取ります。
「そうだね」「本当だね!」と共感することで、子どもは自分を受け入れてくれていると感じて信頼を寄せてくれるようになり、「一緒にあそぼう」と誘われるようになるでしょう。
子どもが、話かけてきたときには、きちんと向き合い話を聞くようにしましょう。

子どもの世界観を一緒に楽しむ

子どもと遊ぶときには、「遊んであげている」ではなく「一緒に遊ぶ」ことが大事です。
子どもの発想は自由で溢れており、大人では考えられないような想像力や遊び方をします。保育士は子どもの世界観を大切にして一緒に遊んでいます。

そのため、子どもが楽しんでいる遊びに対して、「その遊びは違うんじゃない?」や、「そうじゃなくてこうやってやるんだよ!」と否定せず、肯定しながら遊んでいることが多いです。
もちろん、人を叩いたり物を壊したりするような危険な遊びに対しては注意することが必要です。

一緒に遊ぶ中での声掛けのポイントとしては、子どもに寄り添い、共感することが大切です。

エピソード:【1歳児が「ひこうき」がうまく言えず「こーき」と聞こえる】
悪い例「こーきじゃなくて、ひこうき」。
良い例「本当だね。ひこうき、飛んでいったね~」。

ポイント:子どもが言った「こーき」という言葉を「ひこうき」と間違いを訂正せず、保育士は共感する声掛けの中で正しい言い方を教えています。

エピソード:【5歳の男児がブロックを使って大きな恐竜を作っている】
悪い例「こんな形の恐竜なんていないよ」。
良い例「かっこいい恐竜だね!恐竜が住める家もつくってみよう!」

ポイント:これも子どもがつくったものを否定せず、子どもの世界観に共感することが大切です。また、保育士にとって、「子どものやる気を引き出す」ことも大事な仕事です。子どもの発想を否定せず、共感しながら一緒に遊んでみましょう。

子ども目線で一緒に遊んでみよう

今回は、子どもと遊ぶときのポイントを紹介してきました。
ポイントは、「子どもの目線になり、共感し、一緒に楽しむ」ことです。
子どもの言動や遊びを否定せず、笑顔でいることで、子どもたちは寄ってきます。
自由でおもしろい発想の子どもに刺激を受けながら、自分も楽しみましょう。

投稿者プロフィール

ホイシル編集部
ホイシル編集部
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