面接終了後にお礼状を出してライバルと差をつけよう! 就活面接対策

面接終了後にお礼状を出してライバルと差をつけよう!

就活を行う過程で最も重要かつ緊張するのが面接です。しかし、そこで気を抜かないでください。面接が終わったらやれやれ、ではなくもうひと仕事、最後のがんばりが「お礼状」を書くことです。

お礼状は就活において必須ではありませんが、悔いを残さないためにもぜひ書くことをおすすめします。この記事では、お礼状の書き方を徹底的に紹介しますので、参考にしてください。

そもそも、面接後のお礼状は必要?

面接後にお礼状を出す、出さないで合否が決まることはないので、お礼状を書くことは就職活動において必須ではありません。

しかし、合否ラインにいる2人のうちひとりを採用する際にお礼状の有無が決定打になったケースや、合否で悩んでいた場合の最後の一押しになったというケースもあります。

また、お礼状を出すことによって、相手に真面目・誠実・礼儀正しいという印象を相手に与えるため、保育に対しても同じ態度で接することができるのではないか……?という安心感を持ってもらえる可能性があります。

面接後のお礼状は、面接で頭が真っ白になってしまい失敗したと思っている人が伝え損ねたことを伝える最後のチャンスでもあります。あとから出しておけばよかった……と後悔しないためにも出すことをおすすめします。

ただし、書き方には気をつけてください。事務的で心がこもっていなかったり、合格のための下心と受け取られたりしないような書き方を心がけましょう。一番大事なことは、心をこめて書くことです。

お礼状はいつ出す?

お礼状は、時間が経つと面接官の記憶が薄れてしまうので、面接後なるべく早く、できればその日のうちに書いて送りましょう。

郵送の場合は相手に届くのに1、2日かかるので、遅くても次の日までに書いてください。

お礼状の書き方

では、お礼状を作成していきましょう。お礼状の書き方には次の5つの点に注意して書きましょう。

誤字脱字には要注意

誤字脱字があるとチェック不足感を与え、印象が良くありません。書き終わったら何度も読み返し誤字脱字がないかしっかりと確認してください。

短く、ポイントを絞って書く

お礼状は、あくまでも「お礼」を伝える手紙です。だらだらと書いてしまうと逆に印象が悪くなるので、簡潔に書くことを意識してください。

保育園に対して自分が持っている良い感想を具体的に書く

お礼状を書く場合には、「面接でこういうことを感じました、もしも採用された場合はこういう風な保育を心がけたいと思いました」など、感謝の気持ちのほかに志望度が高いこともアピールします。

ただし、自己PRは面接ですることなので、自己アピールにならないように注意しましょう。

宛名は役職の高い順

宛名を書く時は園長→面接官のように、役職が上の人から順に書きます。わからなければ「面接担当者様」「人事担当ご担当者様」などと書いて「他の面接官のみなさまにもよろしくお伝えくださいませ」と付け加えましょう。

御園ではなく貴園と書く

保育所や幼稚園は「貴園」と書きます。御園という表現はしないので書かないように注意してください。

手紙とメール、電話 どれが良い?

お礼状の書き方は手紙・メール・電話の3つの方法があります。どれが一番良いのでしょうか?
それぞれのメリットとデメリット、注意点や例文を紹介します。

おすすめは手紙

お礼状を出す場合は、できれば手書きのお礼状を郵送することをおすすめします。
手書きのお礼状のメリットは、感謝の気持ちが一番伝わりやすいことと、忙しいときでも相手のタイミングで読めることです。

デメリットは、到着までに時間がかかることです。面接後、時間がたちすぎると相手の記憶が薄れてしまいます。

お礼状を手紙で書く場合

お礼状を手紙で書くときは、次の点に注意して書いてください。

書き損ねたら書き直す

もしも途中で書き損ねたら、面倒でも最初から書き直してください。修正液はNGです。あらかじめ下書きをして、それを見ながら丁寧に書き写すと失敗しにくくなります。

時候の挨拶は季節に合わせたものを

手紙の書き出しに時候の挨拶は欠かせません。しかし、時候に合っていないと無知・不慣れと思われマイナスの印象になってしまうので注意してください。

手書きをする

手紙で送る場合は手書きをおすすめします。ワープロで打った文章を印刷して送ることはマナー違反ではありませんが、手書きのほうが誠意や温かみが伝わります。

縦書きで書く

手紙は縦書きで書いてください。目上の人に手紙を書くときは縦書きがマナーです。
※例文では横書きで記載しています。

便箋・封筒のサイズと色

  • 便箋はB5で白無地
  • 封筒は白無地の長形3号か4号

筆記用具

筆記用具は、黒か青の万年筆もしくはインクペンを使います。ボールペンは、おすすめとあったりNGとあったりするので避けた方が無難です。書き終えた便箋は三つ折りにして封筒に入れ、表面に朱書きでお礼状在中と記載します。

手紙の書き方の注意点

・拝啓と敬具はセット
・拝啓の後を次の行で書くときは1行下げる
・日付はポストに入れる日にちで、本文より少し下の位置に書く
・自分の名前は相手の名前より下の位置に書く

手紙の例文

手紙の例文を紹介します。参考にする時は例文を写すだけではなく自分なりのアレンジを入れて書くようにしてください。
また、手紙を書く際には「前文」「主文」「末文」を意識するようにしましょう。

就職面接終了後のお礼状の例文

【前文】
拝啓 秋晴れの季節が続いておりますが、みなさまにおかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
先日はご多忙中の中、私の面接にお時間を頂きまして誠にありがとうございました。

【主文】
面接中に園長先生からお伺いした貴園の教育方針のお話だけでなく、子どもの教育に対する理想についてのお話も大変心に響きました。
私も今後子どもの教育に携わるときには、常に自分に言い聞かせたいと思っております。

【末文】
取り急ぎ面接のお礼を申し上げたくお手紙を差し上げました。
秋たけなわの季節、ますますのご健勝とご活躍のほどをお祈り申し上げます。

お礼状をメールで送る場合

メールでお礼状を出す場合には、次のようなメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを踏まえた上でどうしてもメールで出したい、と思うのであればメールで送ってもいいでしょう。

【メリット】
すぐに相手に届く・・・メールはすぐに届くので、面接が終了した日にお礼状を届けることができます。

【デメリット】
複数人で見にくい・・・面接官が複数いた場合、みんなで読みにくいです。 
人によっては活字では誠意や温かみがないと感じる・・・相手が年配の場合は特にその傾向があります。
読んでもらえない可能性もある・・・相手が忙しくてパソコンを開けなければ、送っても読んでもらえません。

お礼状をメールで書く場合は、次の点に注意してください。

件名の書き方に注意する

メールを送る場合は件名を明確にし、誰からどんな内容のメールが届いたのかがわかるようにします。

相手はあなたからのメールを待っているわけではないので、誰から届いたメールなのか不明な場合は読まなかったり、迷惑メールとして扱われたりする可能性があります。

返信の必要がない文章にする

メールを送る場合は、忙しい相手に手間や気遣いをさせないよう、返信の必要がない文章を心がけてください。

また、メールはいつでも読むことができますが、お礼状の場合は相手が忙しくない時間帯を選んで送ることも大切です。

パソコンからパソコンへ送る

メールを送る場合はパソコンで作成し、相手のパソコンへ送りましょう。メールをスマートフォンや携帯で書くと、パソコンで開いたときに行間にズレが生じることがあります。

また、面接官のうちのひとりの携帯にお礼状が届いた場合、みんなで読むことが難しい場合があります。

宛名を先に書く

メールでお礼状を書く場合は、手紙と違って宛名を先に書きます。

メールの例文

メールの例文を紹介します。参考にする際は手紙の時と同様に自分なりのアレンジを入れるようにしましょう。

【件名】
本日の面接のお礼 ホイシル大学 田中あかり

【本文】
こども保育園 高橋様

本日面接をしていただいたホイシル大学の田中 あかりです。
本日はお忙しいところ貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。

面接では、貴園の保育方針についてご説明いただき、大変感謝しております。
また、園長先生がおっしゃっていた子どもの教育に対する理想についてのお話は大変心に響きました。
私も今後子どもの教育に携わるときには、常に自分に言い聞かせたいと思っております。

取り急ぎ面接のお礼を申し上げたくお手紙を差し上げました。
ご多忙中と存じますので、ご返信には及びません。本日は誠にありがとうございました。

ホイシル大学保育学部 田中あかり
メールアドレス:tanaka@●●●.com
電話番号:080-1234-●●●●
住所:東京都港区三田●●-●●

電話でのお礼はなるべく避ける

保育士は大変忙しく、迷惑になる場合があるため、相手が時間を割かなければならない電話はおすすめできません。

お礼状を出して一歩リードしよう‼

面接の後のお礼状は必ず書かなければならない、というものではありません。ですが、当確ラインすれすれにいたり、2人のうちひとりを採用、という場合に最後の決め手になる可能性があります。

あとで、「書いておけばよかった!」と後悔しないためにも、お礼状を書くところまでしっかりおこない、就職活動を締めくくりましょう。

関連記事

タイトルとURLをコピーしました