保育園に入れない…入れなかった場合の理由と対処法

保育園に入園申し込みを行ったものの、落ちてしまった…ということも珍しくありません。
今回は入れなかった場合の理由と対処法について紹介します。

保育園に入れない…考えられる理由は?

保育園には定員があり、定員に対して入園希望者が多い場合、入園選考(利用調整)が行われます。
より保育が必要とされる家庭が優先的に保育園に入園できるような仕組みになっており、保育の必要性は指数として計算されます。指数が低い場合は保育の優先度が低いとみなされ、入園できないという結果に。待機児童が多い地域では夫婦共働きでも入園が難しい場合があります。

また、年度途中の入園の場合は、空きがなくて入園しづらいといった傾向もあるようです。待機児童や保育園の定員、空きについて情報公開している自治体も多いので、お住まいの自治体のホームページを確認してみるといいでしょう。

指数については各自治体で項目ごとの点数を公開しておりますので、自分である程度計算することもできます。
詳しくは下記記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
保活の点数(指数)とは?具体的な点数や計算方法について紹介

保育園に入れなかったときにすべきこと

では、実際に保育園に入れなかったときはどうすればいいのでしょうか。
保育園に入れなかったときにすべきことを紹介します。

二次募集に応募する

まずは二次募集があるかを確認しましょう。
4月入園の場合、辞退者がいて定員に空きが出た際や申し込みで定員に達していない園があった際に二次募集が行われます
途中入園の場合でも、定員に空きがあれば応募可能です。

希望する保育園の条件を見直し、通える範囲を広げるなどして応募先を探してみましょう。

認可外保育園を検討する

認可保育園のみ応募していた場合は、認可外保育園も検討してみましょう。
認可外保育園においても定員があり、基本的に先着順となる場合が多いため、はやめに申し込む必要があります。
また、認可外保育園に預けることで、保育の指数で加点対象となる自治体もあるため、認可保育園が決まるまでの間、一時的に利用する方もいるようです。

保育園以外のサービスを検討する

認可保育園、認可外保育園などに預けられない場合、入園までの一時的措置としてベビーシッターなどのサービスの利用を検討するといいでしょう。
ベビーシッターは、保護者の代わりに子どもを預かり、保育をしてくれるサービスです。子どもの送迎や身の回りの世話のほか、遊びや勉強のサポートもしてくれます。認可外保育園と同様に、一定期間のベビーシッターの利用は、保育の指数で加点対象となる自治体もありますので、保育園が決まるまでの間、利用するのもいいのではないでしょうか。

職場へ育休延長の確認

希望月に入園できない場合は育休を延長する必要があります。保育園に入園を希望しているにもかかわらず、入園できない場合は、1歳6か月まで育休を延長できます。さらに入園できない状況が続く場合は、最長2歳まで延長することができます。

育休延長については下記記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
育休は延長可能?必要な手続きや書類についてご紹介!

また、育休を延長し育児休業給付金の受給期間を伸ばすために、あえて人気があって入園が難しい園に申し込んで落選を狙うといった動きを止めるべく、2025年4月の入園申請から、提出書類に入園希望日など詳細な内容を記入するよう義務づけられます。
厚生労働省は25年度から育休給付を拡充し、夫婦で育休を取れば最大28日間は給付率を手取りの実質100%に引き上げ、2歳未満の子どもを育てる親が時短勤務をすれば毎月の給与に10%上乗せして現金を支給することを目指していることもあり、育休給付の審査を厳しくする狙いもあるのかもしれません。
落選狙いと判断されてしまうと、育休が延長できなかったり、育児休業給付金の受給ができないこともあるので、注意が必要です。

参考:保育所申請、育休延長狙いの落選に歯止め 申告書の審査厳しく – 日本経済新聞
参考:育休を両親とも14日以上取得なら手取り「実質10割」…厚労省が給付拡充案

保育コンシェルジュの利用も検討に

家庭の事情や希望にあった保育サービスの情報提供を行う「保育コンシェルジュ」を設置している自治体もあります。保育士などの資格をもち、地域の子育て支援に携わってきた経験ある職員が子育てをサポートしてくれます。
保育園に入園できなかった方へのアフターフォローもしてくれますので、お住まいの自治体にこの制度があれば、一度相談してみることをおすすめします。
事前に電話で連絡が必要なところが多いので、お住まいの自治体のホームページをご確認ください。

参考:港区ホームページ/保育コンシェルジュのご案内
参考:保育コンシェルジュ 横浜市

まとめ

保育園に入れなかったときの理由や対処法について紹介しました。
待機児童が減っているとはいえ、保育園に入れない…ということは少なくありません。もし保育園に落ちてしまっても、慌てず対処していきましょう。

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