保育実習の反省会で聞くべき質問とは? マナー

保育実習の反省会で聞くべき質問とは?

保育実習での1日はなにかと忙しく、保育士に質問をするタイミングもわからず不安になりますよね。実習中に疑問に思ったことをゆっくりと質問できるのが、反省会です。気になっていたことや不安だった悩みなどは、多くの場合、反省会の場で解消することができるでしょう。

この記事では、保育実習における反省会について、その目的と質問のポイント、今後への役立て方をまとめています。

これから保育実習がはじまる方、実習中になかなか質問が浮かばないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

保育実習の反省会とは

多くの園では毎日、保育実習の終わりに反省会が行われます。反省会という名前から、悪かったところを指摘されるなどのイメージを持ってしまうかもしれませんが、そうではありません。ここでは反省会について、いいところも悪いところも取りあげて総括していきます。

1日を振り返る反省会では、実習生が保育実習で感じたことや疑問について、担当保育士や園長先生が答えてくれます。保育士から見た実習生のよかった点や、改善点をアドバイスしてもらえる場合もあるでしょう。

「鉄は熱いうちに打て」という言葉があるように、疑問はその日のうちに解消し、改善点があればしっかり受け止めて次に活かし、褒められたことは自信にして長所として伸ばしていけるといいですね。

なぜ反省会をするの?

保育実習日誌に反省点を書く欄があるのですから、わざわざ反省会を開く必要があるのかと思うかもしれません。

二度手間のように感じますが、反省会をすることには次のような理由があります。

実習生の思いをくみ取るため

反省会は、実習生が質問しやすいきっかけ作りの場として設けられています。

実習中は保育士も忙しく、ゆっくりと話をするタイミングがありません。質問できずにそのままにしておくと、理解しているものと思われたり、翌日同じ失敗をしたりという問題がでてきてしまいます。反省会は、そんな実習生の不安を解消するために行われます。

保育士も、自分の説明が足りていないかもしれないと不安になります。自分が実習生だったころに、うまく質問できなかった経験のある保育士もいるでしょう。

実習生はわからないことがあって当然ですので、恥ずかしがることはありません。どんなささいなことでも質問しましょう。そのための保育実習ですのでぜひ有意義に使ってくださいね。反省会の前までに、その日のメモを見返しておくとスムーズに質問できます。

積極性をアピールする場ではない

反省会は、実習生の評価を目的とした場ではありません。保育実習中に生じた疑問を解決する場です。保育士の顔色をうかがった質問をすることはやめましょう。

もし、積極性をアピールしたいのであれば、子どもとのかかわりで示しましょう。実習生は、楽しそうに笑顔で子どもとかかわろうとする姿勢が大切とされるからです。

子どもとのかかわりが増えることで、「ケンカの仲裁がうまくいかなかった。どうしたらよかったのだろう」というような疑問がわいてきます。そんなとき、保育士ならどうするのか、といったことを質問してみましょう。

 保育の現場でしか学べないことを聞いて、それを実践に生かす姿勢を示すことで評価に繋がりますよ。

反省会ではなにを質問すればいい?

初めての保育実習では、「わからないことがわからない」と悩む方も多いと思います。

保育士に「わからないことはなんでも聞いて」と言われると、なにか質問をしなければとプレッシャーに感じるかもしれません。絞り出した質問に対して「自分で考えて」、「前に説明しているでしょ」などと返答されると、心が折れそうになってしまいますよね。

そんなときは、「自分はこう考えてやってみたけど、これでよかったのでしょうか?」と、判断に迷ったことと自分の考えをセットにして聞いてみましょう。

初歩的な内容でも構いません。怖がらずに気になったことはなんでも質問してみてください。

保育中に起きたこと質問する

保育実習中に思ったことを、素直な気持ちで聞いてみましょう。目の前で起きた一つひとつのことに対して理由を考えてみると、わからないことが見えてくるのではないでしょうか。
たとえば、以下のような状況から質問を考えることができます。

友だちと遊んでいた子が急にふてくされて場を離れる

→「この子は、なんでこんな行動をとるんだろう」

散歩中、転んでケガをした子どもがいた

→「子どもがけがをしたら、どんな対応をしたらいいのかな」

子ども同士のトラブルに対応したがうまく解決しなかった

→「あのときの対応は、あれでよかったのかな」

子どもにプライベートなことを聞かれた

→「子どもの問いかけに、自分はこう答えたけどよかったのかな」


給食時間など、保育士が慌ただしく動くのを見ているだけだった

→「この時間帯、どんな動きや援助をすればいいか分からなかった」


保育士に指示されたことがよくわからなかった

→「この動きで合っているのか不安に感じた」

このほかにも、保育士の姿をみて

「先生は、どうしてあんな伝え方をしたんだろう」

「先生は、どうしてこの絵本を選んだのだろう」

「その製作活動にはどんな意図があるのだろう」

といった質問が出てくることもあるでしょう。

気づいたことを自分なりに考えてみて、答えあわせをするつもりで質問してみましょう。

ただぼんやりと保育実習期間を過ごしてしまうと、なかなか疑問に気づけません。子ども一人ひとりや保育士の姿に注目してみることが大切です。

反省会を生かして実習を有意義にしよう

保育実習の反省会について、目的と質問のポイントについて紹介しました。

実習中は目の前のことに精一杯で、周りを見る余裕がないかもしれません。しかし少しでも「なんでだろう」と考えるようにすれば、わからないことに気づき、反省会もより有意義なものになるはずです。

その日の反省を次に活かせるよう、保育士からもらったアドバイスはしっかりとメモに残しておき、次の日のねらいに取り入れるのもよいでしょう。わからなくて当然の保育実習では、うまくできた、できなかったということではなく、どのように次につなげるかが大切になってきます。恥ずかしがらずにいろいろな質問をしてみてくださいね。

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